ケースレポート

紹介した症例は実臨床例での一部であり、全ての症例が同様の経過を示すわけではありません。

効能・効果、用法・用量、禁忌を含む使用上の注意等につきましては、最新の添付文書をご参照ください。
全ての写真及び動画は患者さんご本人又はご家族の許可を得て掲載しています。

49歳で治療開始した起立歩行不可能な症例(Ⅲ型SMA)
独立行政法人国立病院機構大阪刀根山医療センター 神経内科・小児神経内科 齊藤 利雄 先生

診断時年齢、性別

小児期にSMAの臨床診断、40歳代に遺伝学的に診断。男性

現病歴

【中学生】この頃まで歩行可能であった。
【40代後半】この頃まで膝立ちで移動が可能であった。
【49歳】起立歩行不可能で電動車椅子で移動。夜間のみ非侵襲的陽圧換気療法(NPPV)施行。当院でスピンラザ治療開始。

家族歴

特記事項なし

現症

意識清明、顔面筋罹患なし、上肢挙上困難、起立歩行不可能、著明な関節拘縮あり
電動車椅子で移動、夜間のみNPPV施行(閉塞性要素あり)

検査所見

運動機能

HFMSE(Hammersmith Functional Motor Scale-Expanded):4点

画像検査
X線検査で腰椎の状態を確認。軽度の脊柱変形あり。


遺伝学的検査
SMN1遺伝子欠失、SMN2遺伝子3コピー、NAIP遺伝子欠失なし

診断

Ⅲ型SMA

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